よくある質問
持ち上げるといっても「フロントバンパーを基準にしてキャビンを前のめりの状態にする」といった表現が正しいかもしれません。
用語は知らなくてもこのような状態になっているトラックを見た事のある人は多いのではないでしょうか。
日本で走っているトラックはエンジンの直上にキャビンがある「キャブオーバー」型の車が多いですが、エンジンを整備点検する場合は当然キャビンを持ち上げる必要があり、キャブチルトをする事になります。
他にも車検の際にエンジンの型式を確認する場合やエンジンオイルを交換する場合などキャブチルトをする場面は多いです。
ちなみにこのチルト出来る角度が一番大きいのはUDトラックスのクオンの65度です。
このキャブチルトは手動で行う場合と電動によって自動で行われる場合とがあります。
小型トラックは手動で行われる事が多いのですが、そもそもキャブチルトが出来ないトラック(主にダブルキャブトラックや乗用タイプの車と構造を共有しているトラックに多い)もあります。
電動で行われるタイプは人力で持ち上げる事が難しい大型トラックのキャビンはほぼ電動タイプとなっています。
中型トラックでは電動と人力タイプが複数存在し、一般的には電動タイプのほうが人気が高いです。
と言うのも中型以上のトラックのキャビンは大型トラックほどではありませんが、とても人の力で持ち上げる事が出来ないような重さのトラックも多いためです。
小型であってもキャビン内に荷物を大量に置いているようなキャビンはその荷物の分重くなるため、人力でのキャブチルトも困難になります。
査定員も人ですので、キャブを持ち上げる事が出来ないと査定に手間取って買取金額の算出に時間がかかる場合もあります。
スムーズに査定を進めるためにキャビンの中は常に整理整頓を心掛けておきましょう。
また、キャブチルトの仕方を知らない査定員にやり方を教えればそれだけ査定がスムーズに進む場合もあります。