よくある質問
そもそも慣らし運転の目的はなんでしょう。
自動車に限らず多くの機械類は使用開始直後において故障が起きやすく、時間の経過とともに安定した状態になって行くと言われています。
多くのトラックは出荷前に厳しい検査が行われていますが、実際に走行させて熱によって部品が変形したり、走行中の振動で各部品の干渉が甘くなったり、ネジが緩んだりします。
特に乗用車に比べて振動が大きいトラックではネジの緩みが発生しやすく、そうしたトラブル少しでも少なくする事が慣らし運転をする目的です。
それによるメリットとしては以下のような故障を確認できる事があります。
まず、ネジの緩みを発見できればそれを増し締めする事で車の組み立てをさらに確実なものに出来ます。
ネジ以外にも振動を加える事で緩む事のある組み付け箇所もあるため、その部分も組み立てる事が出来ます。
次に電気配線のチェック。端子やコネクタが出荷時にはキチンと接続されていても実際の走行時に接触不良が起こる事があります。
トラックの場合はエンジン回りの振動が特に大きいため、出荷時にしっかりと作られていたとしても予期しにくい接触不良が起きる事があります。
その際にしっかりと配線を治す事で次以降の電装系のトラブルを少なくする事が出来ます。
これ以外にも慣らし運転をする事によるメリットが見込まれているため、実践してみるとよいでしょう。
では既に走行している中古トラックは慣らし運転する必要が無いかと言うとそうではありません。
まず新古車は名前の通り新車となってから殆ど走行していない状態であると見込まれるため、慣らし運転の必要があると言えるでしょう。
たとえ新古車でなくても部品を新品に変えていたり消耗品を交換していたりした場合などが考えられる為、新車ほどは必要ないでしょうが、念のため慣らし運転をしておくとよいでしょう。