よくある質問
タイヤ内の空気を90%以上まで入れると以下のような効果があるといわれます。
・空気圧が低下しにくい
・燃費が良くなる
・ロードノイズが低下する
窒素はタイヤのゴムの透過性が酸素よりも低いため、タイヤ内の窒素で満たすと自然と空気圧が低下しにくくなります。
空気圧の低下を防げるという事は一度の充填で長く乗れる事も意味しています。
酸素は窒素よりも軽い為、今まで酸素だった分が窒素に入れ替わった分だけタイヤも軽くなります。
タイヤが軽くなるという事は車体そのものの軽量化にもつながるため、燃費も良くなるといわれています。
とはいえ、空気中の酸素と窒素の割合としては75%が窒素で20%が酸素と言われています。(残り5%はその他の気体)
つまり、普通にタイヤに空気を入れたとしても75%は窒素を入れており、窒素で満たしたとしても今までの20%分くらいしかその効果は無い事になります。
例えばタイヤの軽量化について触れましたが、空気の重さはタイヤの重さに比べれば非常に軽い物質であり、しかもその20%分と言うと、その効果は数グラム程度の違いと言えるでしょう。
燃費をセールスポイントとして謳っているキャンターやデュトロなどのハイブリッドのトラックでさえも出荷時に窒素ではなく普通の空気を入れて出荷している事を考えれば大した効果がない事をメーカーも解っているという事でしょう。
空気圧の低下についての恩恵もレーシングカーのように空気容量の大きいタイヤを履いて超高速で長時間走るような車で初めて意味があると言われており、市販されている乗用車やトラックでは窒素で充填したからと言ってあまり意味は無いようです。
では、タイヤに入っている空気が窒素であるからと言って買取価格に関わるかどうかと言うとそれも無いと言えるでしょう。
タイヤ関係の話だけに限って言うのであれば「どのようなタイヤとホイールを使用しているか」が査定の際に重視されるポイントで、
「タイヤの中にどのような空気が詰まっているか」はトラックファイブを含め多くの買取業者の中で無視される事が殆どでしょう。
むしろ窒素を入れるためにはタイヤ一本当たり500円であり、4本で2000円、ダブルタイヤ仕様や大型トラックなどはタイヤの数が多いのでさらに費用はかさみます。
そういった出費を続けているといざ売却と言った際に買取価格が上乗せされていたとしてもそうした出費でプラスマイナス分が相殺される事もあります。
窒素を充填するかどうかなどは自分の仕事やトラックの状況によって慎重に検討するとよいでしょう。