よくある質問
NOxは環境に有害な物質として年々世界的に問題視されています。中でも特にトラックなどのディーゼルエンジンから多量に排出されるNOxをなんとか解決しようと、浄化する技術が開発されました。尿素SCRシステムはNOxが排気ガスとして排出される前に浄化されることからとても評価されています。
尿素SCRシステムを生んだ日産ディーゼル(現在のUDトラックス)は、2003年開催の「第38回東京モーターショー」で尿素SCRシステムと他のシステムを融合した「FLENDSシステム」ディーゼルエンジンを発表。当時国内外でも最も難しい平成17年度排出ガス規制よりも1年先越して適合しました。
【基本構造】
窒素酸化物の浄化をする上で、以下の化学式を用いたシステムが採用されています。
窒素酸化物 + アンモニア = 水 + 窒素
(NOx + NH3 = H2O + N2)
なお、アンモニアはそのまま積載すると危険なため、尿素水をディーゼルエンジンの熱エネルギーを使用して分解して「アンモニアガス」を作ります。このアンモニアをトラックから排出される前のガスに吹きかけることで水と窒素に還元し、無害化します。ちなみに名前のアルファベット「SCR」は、<Selective Catalytic Reduction(選択触媒還元)>の略です。
【メリットとデメリット】
[メリット]
・環境に特化している
・トラックの燃費を悪化させることがほとんどない
・尿素水・システム導入費用がさほどかからない
・耐久性が高い
[デメリット]
・積載量が減少
・アンモニア排出時の漏えい防止装置システムの取りつけが必要
・定期的なメンテナンスが必要
【導入済のトラック】
UDトラックス → トラック「コンドル」「クオン」、大型バス「スペースアロー」「スペースランナーRA」他
三菱ふそうトラック・バス → トラック「キャンター」「ファイター」「スーパーグレート」、バス「ローザ」「エアロミディ」他
いすゞ自動車 → トラック「フォワード」「ギガ」、大型バス「エルガ」「ガーラ」他
日野自動車 → トラック「レンジャー」「プロフィア」、バス「セレガ」「ブルーリボン」他
尿素SCRシステムを生みだしたUDトラックス(日産ディーゼル)のトラックやバスの多くに同システムが導入されています。2004年「クオン」に初めて取り入れられました。更にUDトラックスは三菱ふそうトラック・バスにシステムを供給し、2007年からふそうブランドのトラック・バスでも導入され始めました。それからは他社でも爆発的に同システムが普及されつつあります。
近年は尿素SCRシステム以外にも様々なシステムが開発されています。環境面とコストか、積載量とメンテナンスの有無かなど、便利だからといって全てのシステムを導入するわけにもいかないため、皆さまが本当に何を求めるかという要素によって変わります。
トラック買取業者でも、どんなシステムが導入されているかによっても評価の上下は異なることがあります。特にこのような環境性に特化したシステムが導入されていればトラックファイブでもプラスの評価をする可能性は増えるでしょう。システム未導入のトラックから導入トラックに買い替えたいためにお手持ちのトラックを買取させていただく場合も、ぜひ当社にご相談ください。海外に売却を視野に入れていますので、他社様よりも高額な金額で買取出来るはずです。ぜひ、あなたのお手伝いをさせてください。ご相談は(0120-981-550)へ!